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「ラオ先生のやさしいインド占星術−入門編」

 

 

 

 

 

 

「星を見つめる聖者たち」第8章
ロカディア・ハヌマーン・ババ 
Yogis, Destiny, and the Wheel of Time: The 8th Capter # 01

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(No.01)

悪人は、悪いことをしてもどうして繁栄し続けるように見えるのでしょう?悪人にとってカルマはどのように作用するのでしょうか?・・・悪人は良い時期にあらゆる原則や規則を一切無視して行動、無節操にあらゆるものを溜め込みます。そうやって最悪の時期に最悪のことが起こるのを準備しているのです。

前生から決められていたサーダナ(修行)

かつての英国人支配者やインド人のエセ知識人たちが広めた信仰のひとつにこういうのがある。それは、「運命」とは「あきらめ」であり、ゆがめられたロジックの現れであり、『ギーター』の教えと現実の観察を無視した結果であると。

(a) 確かに、『ギーター』にははっきりとこう書かれている。

「なにもしないでいられる人間はいない。カルマを積まない人間はいない。なぜならそれは人間にとって自然なことだから」(第3章)

カルマはすべて、サットヴァ、ラジャス、タマスという3つのグナにしたがって自然に立ち上がる。鈍感な人間が、自分がカルマの行為者だと勘違いしているに過ぎない。

かつて、このことを私の鑑定を受けに来た教養ある婦人に言ったことがある。彼女は、「過去に決まったこと(運命)はなにがなんでも起きるのです。なのにあえて何かをなそうとする必要などあるのでしょうか?」と言った。私は、「あなたは、あなたの中にあるグナの力によって、あなたがしたいようにやっているのです。私や他の占星術師があなたを制止することなどできません」と返した。彼女は納得がいかない様子だった。すると、ベランダで遊んでいた彼女の息子が、いきなりいぶかりだした。彼女はいらだって席を立とうとしたが、私は彼女を制止した。彼女は、「なぜ?」と訊いた。「お子さんにはいぶかる運命があるのだから、そうさせておきなさい」と私は言った。彼女は混乱したようだった。腹を立てて、子供の元へ行って部屋のなかへ連れてきた。「ほら、そうやっってあなたのなかのグナが、あなたをしてあなたの子供を運命にしたがわせなかったのです」と私は言った。

彼女はしばらく黙っていたが、この件についてはもう議論はしないと言った。

(b)運命を信じることは、悲観的であることとはイコールではない。カルマの法則に例外はない。だれもそれから逃れることはできない。それは、この生でも、次の生でもそうだ。そうでなければ、占星術の前提が揺らぐことになる。

悪事を犯しているのになにも不幸なことが起こらない人がいる。それどころか、かえって繁栄する人すらいる。そういう人々を見て、カルマを信じなくなる占星術師がいる。実際、多くの占星術師が、そういった例をいっぱい私に聞かせようとする。しかし彼らは、カルマがいつその果報を与えるかについて、マハーダシャーとヨーガが果たす役割を忘れている。悪事をなして繁栄している人は、どこかで繁栄の時期を過ごさなければならない。そして苦しみの時期が訪れ、すべてが逆転するのだ。

(c)逆転の法則を理解するには、その人の考え、行い、態度( aachara, vichaara, vyavachaara )を観察しなさい。そうすると、悪人の場合、悪い時期には塗炭の苦しみを味わい、善人の場合、たとえ悪い時期であっても、それほど苦しまなくて済む。そのことが理解できるようになるだろう。

(d)悪人は、良い時期にとても高くまで昇り、財を蓄えに蓄える。しかし普通の人は、そうはいかない。普通はもっと苦労する。理由は、悪人は良い時期に原理・原則や倫理・規則を一切無視して行動する。その結果、無節操にあらゆるものを溜め込むことができる。しかし、それはそうやって最悪の時期に最悪のことが起こるように準備しているにすぎない。

これとは正反対の聖者の例をまず紹介し、そしてそれを占星術で説明していこう。

(つづく)

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